福知山市の各地で迎春準備進む 御霊神社では大型絵馬を設置
交流と技術伝承の場に 年長者に教わり飾り作り/三和町菟原下一
三和町菟原下一でも21日、自治会の区民講座実施委員会(後藤定司委員長)が下一公民館でお飾り作り講座を開き、約20人が玄関やトイレ、井戸などに飾る「ごぼう」「めがね」などを作った。 正月を前にした恒例の取り組みで、今年で15回目。もち米のわらは藤田悦治さん(95)が提供。委員が田植えと稲刈りを手伝い、刈り取った稲は地元にある元酒蔵に保管していた。講座当日の午前中に取り出して委員が長さをそろえるなど準備した。 講師は藤田さん、西山正さん(86)、三ツ井廣之さん(72)の3人。受講者は、わらの片方を足で固定し、両手をもむようにしてよりをかけて編んだり、はさみで切りそろえたりするなど黙々と作業。途中の休憩時間には、コーヒーを飲みながら世間話をして笑い声が響いていた。 藤田泰生自治会長(73)は「年が上の人から教わることで、技術の伝承につながります。できなかった人ができるようにもなり、住民の話し合いの場にもなっています」と話していた。