宮内庁長官が「反省」を表明 皇族数確保策巡る秋篠宮さまの指摘に
国会で議論が続く皇族数確保策について、秋篠宮さまが11月の記者会見で宮内庁幹部が皇族の考えを理解する必要性を指摘したことを受け、宮内庁の西村泰彦長官は12日の定例会見で「十分お話をおうかがいする機会は、そうなかったと反省している」と述べた。 衆参議長は9月、皇族数確保策として、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する案が、各党派のおおむね共通認識が得られたとする中間報告をまとめた。秋篠宮さまは会見で、この案への意見は述べなかったが「該当する皇族は生身の人間なので、宮内庁のしかるべき人たちは、その人(皇族)たちがどういう考えを持っているかを理解しておく必要がある」と発言。制度変更で影響を受ける可能性がある皇族の考えを把握する必要性を示していた。 西村氏は、皇族方それぞれの考え方を聞く機会を率先して設けるよう努める姿勢も示した。秋篠宮さまは2009年の会見でも、皇室のあり方を議論する際に「将来その当事者になる皇太子ほかの意見を聞く過程も必要」との考えを述べていた。【山田奈緒】