【40代・50代におすすめ温泉】5年半ぶりに全館営業再開!愛媛県「道後温泉」本館のやさしいお湯と歴史に浸る
温泉マニアのライター・ミワ&ミホが実際に訪ねた推し温泉をご紹介。今回は、2024年7月11日に全館営業を再開したばかりの道後温泉に早速行ってきたというミワさんが、ミホさんに道後温泉のすばらしさを報告。「OurAge世代の女性にこそ一度は行ってほしい!」と熱く語るミワさんが、新しい道後温泉の魅力を語りつくす。
変わらないからこそ価値がある! 道後温泉本館で明治にタイムスリップ
ミワ ミホさん、聞いて~。私、5年半ぶりに全館営業を再開したばかりの道後温泉本館に行ってきたのよ。 ミホ 早いわね、ミワさん。温泉マニアの鑑だわ(笑)。先日そのニュースを新聞でも見たけれど、どこがどう変わったのかしら? 建物がキレイになったの? ミワ いいえ、見た目はほとんど変わっていないの。むしろ道後温泉は国指定の重要文化財だから、変えちゃダメなんですって。だから、2019年から5年半もゆっくりと時間をかけて、歴史的、文化的な価値はそのまま残して、見えないところで耐震性を高めるなどの細かい技術を駆使して保存修理されているらしいの。
ミホ 古き良き歴史を残す…なんてすばらしい考え方! 実は私、道後温泉に行ったことがないのよ。 ミワ それはもったいない! 私、今回で4回目よ(ドヤ顔)。外観もさることながら、明治時代に改築された雰囲気をそのまま残す浴槽や休憩室は、そこにいるだけでタイムスリップした気分になるわ。 旅をしながら静かにゆっくり温泉を楽しみたいOurAge世代の大人女子にピッタリの温泉がここ。一度行ったら、何度も行きたくなる要素が満載よ。
聖徳太子も感動したお湯とその歴史を知れば、さらに魅力倍増!
ミホ ミワさんは道後温泉のどんなところに魅了されているの? ミワ まずはその歴史的背景ね。道後温泉は伊予の「風土記」にも登場する日本三古泉のひとつ。ケガをした白鷺がここのお湯を見つけたといわれているの。だから道後温泉本館には、本館の一番上や、柵の上にもシンボルの白鷺のオブジェがいっぱい! ミホ 赤い塔屋の上の鳥は白鷺だったのね。写真で見たことがあるわ。 ミワ それにあの聖徳太子も来浴していて、その泉質に感動して石碑まで建てさせているんですって。 ミホ 歴史上の人物、聖徳太子まで‼ ミワ 「源氏物語」にも登場しているし。江戸時代には松山藩主・松平定行が身分別に士族用、僧侶用、婦人用、庶民男子用に分けて温泉施設をつくったという歴史も。そして現在の建物は明治23年(1890年)、多くの反対を押し切って初代道後湯之町町長・伊佐庭如矢(いさにわゆきや)氏が「100年後にもほかが真似できないものを!」という想いで、改築したものがベースになっているそうよ。 ミホ ミワさんお勉強したわね~。 ミワ 歴史を知ると、よりお湯のありがたみが増すでしょ。明治時代に城大工が手掛けた建物は、映画「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせるような重厚感。館内に入ると、お城のような急な階段や狭い廊下が迷路のように入り組んでいて、歴史を旅しているようにワクワクした気分になるの。