「生理の悩み、相談を」元プロサッカー選手、10代女子アスリートに体調管理をレクチャー
■男性指導者がともに学ぶ
中学生選手からは「経血量が多い」といった悩みも寄せられた。内山さんは吸水ショーツの開発にあたり調査した、女性アスリート544人から回答を得たアンケート結果を紹介。
競技中の生理用品に関する具体的な悩みについて、「蒸れる」81%▽「ずれる」72%▽「漏れる」59%の順で多かったとしたうえで、「現在はナプキンだけでなく生理ケアにも、吸水ショーツを含め多様な選択肢がある。生理の悩みは仕方がないものだとあきらめず、自分に合ったケアを探してほしい」と話した。
中学生選手と共にセミナーを聴講した、同チームの監督でもあるジェファFCの李代表は「男性指導者にとって、女性の健康課題については、無知が一番怖いと思っている。デリケートな話でもあるので、指導者側のアプローチを間違えるとコミュニケ―ションにも影響してくる。信頼関係を紡いでいくためにも、こうした学びの場を共有することが大切なアクションだと思う」と語った。
「OPT」を開発した会社では女性アスリートのパフォーマンス向上に向けて、全国各地でアスリート向けの生理・コンディショニングセミナーを開催している。