日立建機、豪企業に12%出資。鉱山現場の環境状態を遠隔監視
日立建機は2日、豪州のエンバイロスイート社へ1千万豪ドル(約9億5千万円)出資し、約12%の株式を取得すると発表した。エンバイロスイートは鉱山現場の環境状態を遠隔監視できるソリューションを提供しており、日立建機は出資を通じマイニング事業でソリューションの幅を広げる狙い。 エンバイロスイートはメルボルンに本社を置く環境テック企業で、従業員数は約270人。オセアニアのほか欧米や東南アジアなど世界15拠点を展開している。オーストラリア証券取引所に上場しており、日立建機は2回に分けて出資を行い創業家に次ぐ主要株主となる。 日立建機はカナダを本拠とする完全子会社のウェンコで鉱山機械の運行管理システムを提供してきた。エンバイロスイートのソリューションは鉱山現場における環境への影響をリアルタイムで把握し生産性を維持しながら環境負荷の低減を図れる新たな切り口となる。