腰が移動してから体を回旋させよう! ダウンスウィングの正しい体の動かし方を解説【謎キャラコーチ『わきゅう』の気になる話♯86】
一昨年の全米女子アマを制し、プロテスト合格後、米下部ツアーで活躍する馬場咲希プロを、中学1年から指導しているのがプロコーチの坂詰和久(さかづめかずひさ)、通称『わきゅう』だ。坂詰コーチと20年以上の付き合いがあるベテラン編集者Oが、謎キャラコーチの気になる話を聞き出す。今回は「腰の移動と体の回旋」がテーマだ。 馬場咲希のアイアンショット連続写真
トップからいきなり体を回して打つわけじゃない
O編 前回は、ダウンスウィングの初期の動きについて聞いたよね。トップからダウンに入るときには、まず骨盤を少し左に移動させると。 坂詰 そうですね。その骨盤を左に移動させる動きを、トランジションと言います。ダウンスウィング以降、体をスムーズに回旋させるためには、体重を右から左へシフトさせることが大切です。そのとき、このトランジションの動きが必要になるんです。 O編 骨盤の移動は、数センチでいいって言ってたよね? 坂詰 ええ。トランジションは決して大きな動きではありません。ほんの少し骨盤を左に移動させるだけの動きでいいんです。左ひざが流れるほど骨盤をスライドさせて(腰を目標方向に突き出して)しまうと、ダウンスウィングでシャフトが寝て、インサイドアウトの軌道が強くなりすぎるので注意してください。 O編 トップからいきなり体を回して打つと思ってる人がいるけど、そうじゃないってことだね。 坂詰 ええ。ダウンスウィングは、トランジションしてから体を回旋させるのが正解です。トランジションしないでいきなり体を回すと、ダウンからフォローにかけて、体がスピンアウト(左腰が引ける動き)してしまうので注意したいですね。 O編 トランジションを意識したほうがいい人とかある? 坂詰 たとえば、ダウンスウィングに入った瞬間に、右ひざが前に出てクラブが外から下りてしまう人などは、トランジション を意識してみるといいんじゃないでしょうか。 O編 右足体重のまま(右から左へのシフトができていないまま)体を回していると、右ひざが前に出ちゃうから、トランジションを意識して、それを直すってことかな?
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