電源ナシで設置できるソーラーパネル付き防犯カメラはアリ!? 設置して試してみた
太陽光発電でバッテリー収支はプラスになる?
そして、気になっていた、ソーラーパネルによる太陽光発電でバッテリーの収支がどうなるか。TP-Link「Tapo C425 KIT」では“Tapo”アプリでバッテリー残量の時間単位での履歴を確認できます。 今回テストした期間は連日秋晴れだったので、好天時のみのデータになりますが、設置時の67%から一晩を越して、朝にソーラーパネルで発電。翌日の同じ時間帯でのバッテリー残量は約80%。夜間は基本的に人の通らない場所なので、設置後の一晩でもバッテリー容量は通常時で1%も減りませんでした。なお、アプリから手動で頻繁に映像を確認していた設置初日には、最大4%のバッテリーを消費した記録がありました。 家への出入りをカバーするアングルに設置して、どのぐらいカメラが動作したかですが、一日のイベント検出数は30~70件程度。 そしてバッテリー履歴ですが、手動チェックをほとんどしなくなった設置数日後からは、日の出から昼にかけての約5時間の日当たりと午後の日陰での発電で、1日あたり10%単位でバッテリー残量を回復していき、5日でカメラ内蔵のバッテリー残量は100%に到達。雨天時のバッテリー消費と発電量は正確には分かりませんが、仮に太陽光発電なしでも2週間以上は持ちそうです。 ちなみに、前回の記事で取り付けた3台の防犯カメラは今でも絶賛稼働中なので、我が家の周囲で屋外を監視するカメラは4台目。屋内にもカメラを2台設置してあるので、これでカメラは合計6台体制になります。こんな状態でも“Tapo”アプリですべてのカメラを一元管理できるのは、同じメーカーで揃えるメリットですね。 今回、TP-Link「Tapo C425 KIT」を設置してみて、その便利さと機能性の高さには大満足。性能を比較すると、正直に言うと前回導入した「Tapo C320WS」の方が高かったのですが、「Tapo C425 KIT」でも必要十分だし、ソーラーパネル付きだから設置できる場所自体が増えるメリットがあります。特にAI検知の賢さもあり、想像以上に消費電力が小さく、日当たりが限られる場所でもソーラーパネルでバッテリー収支がプラスになることを確認できた点は安心材料です。 そして最後に「防犯カメラ作動中」のシールを貼り付けておくと、不審者が近づきにくくなる抑止効果も期待できます。ソーラーパネル付きでどこでも設置できるTP-Link「Tapo C425 KIT」は、電源を気にせずに防犯体制を強化したい人にとって理想的な選択肢と言えそうです。
<取材・文/折原一也>