「1,000いいね!」で東大受験を決意…“ノリで生きてる”と自称する21歳女子大生が描く、“意外”な未来図
将来を見据えて「日本の最高峰を目指す」
――件の投稿がSNSで話題になっていましたが、トロント大学はかなり優秀ですよね。なぜ東京大学に行こうと思ったのでしょうか? まるぼろ:トロント大学は、パーソンズ美術大学ともまた趣が違って、勉強をかちっとやってきた人たちが集まってきている印象です。いわゆる学力でいうと、私はそんなに高くない方だと思っています(笑)。直球ではなく変化球で勝負するタイプというか。ただ、自分で決めたことをやり抜く力に関しては、少しだけ自信を持っています。 パーソンズ美術大学を受験するときも、誰の手も借りずに合格を勝ち取れたんです。親にも受験することを言いませんでした(笑)。というのは、ボストンから一時帰国してバンクーバーへ転校するとき、親から「大学でUBC(The University of British Columbia)に進学するなら、バンクーバーへ行っていい」と言われていました。その約束を守るため、UBCからの合格を勝ち取ったうえで、パーソンズ美術大学に進学したいと希望を伝えました。 件のポストに関連してですが、トロント大の内部からの受験で東大を目指すという意味です。一般受験ではないので、そのあたり誤解があると困るなと思って(笑)。私が東京大学を目指す理由は、将来的に起業をしたいと思っていることと関係するかもしれません。日本と世界の橋渡しができる会社を立ち上げたいのですが、よく考えてみると日本の大学で学んだ経験が私にはありません。海外の経験があっても、日本のことを知らなければ片手落ちですよね。だから、日本の最高峰を目指してみようかなと思ってポストしたんですよね。思わぬ反響があって、驚いていますが(笑)。 ===== まるぼろさんは肩に力を入れずにゆったりと話す。やり遂げたいことに囲まれて、新鮮な日々を好奇心とともに生きている。あらゆる人種のなかで揉まれ、そのすべてを広い視野に捉えながら自分の芯を崩さない。 国際感覚を持ちながら日本から多くを学ぼうとする貪欲な若き才媛から目が離せない。 <取材・文/黒島暁生> 【黒島暁生】 ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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