夏休みに父の試合を見て娘が涙!勝利した45歳のパパさんレスラーが娘を抱き上げ「お父さん今日がんばったから、明日から勉強がんばれよ!」
7日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 34』が開催。後藤洋央紀(45)がデビッド・フィンレーとの公式戦を制した。 G1 CLIMAXは、“世界一過酷”との呼び声も高い新日本プロレスの夏の風物詩たるリーグ戦。 今年はA,B両ブロック合わせて20選手が参戦。7月20日に開幕し、現在は8月18日の最終戦に向けてリーグ戦は終盤戦を迎えている。 今年のG1では若手選手やニューフェイスの台頭が話題に上がることが多いが、ファンの間で熱い話題となっているのがベテランの後藤洋央紀の奮戦。 後藤は2008年の初出場・初優勝を成し遂げているが、その後の優勝は無し。いつの間にかG1出場選手の中でも最年長&最多出場の選手となった。 今年も次期エース候補の若手に敗れるなど暗雲が立ち込めたが、今年のNEW JAPAN CUP決勝戦で敗れた辻陽太へのリベンジ、AEW/DDTからの刺客であるKONOSUKE TAKESHITAの撃破など熱い試合でファンからの支持を集めている。
この日、後藤はBブロック公式戦としてIWGP GLOBAL王者のデビッド・フィンレーと対戦。 序盤の基礎技の攻防では後藤が上回っていくが、フィンレーは場外戦でのラフファイトで圧倒。我慢の試合が続いた後藤だが、カウンターのラリアットで流れを変えて村正からバックドロップ。 フィンレーは再び場外戦で後藤をいたぶっていくが、耐え抜いた後藤が牛殺し。エルボー合戦にも打ち勝って裏GTRからラリアット。一人消灯からのGTRを狙うも、フィンレーが切り返してIN TO OBLIVION。さらにコーナーホイップ・パワーボムからホイップ・パワーボムと畳み掛けるが、後藤は昇天・改で反撃。 倒れ伏すフィンレーだったが、セコンドの外道からシレイリ(棍棒)を受け取って殴りかかる。後藤はヘッドバッドで迎撃してシレイリを場外に投げ捨ててGTW。フィンレーのOVERKILLも回避してGTR改を決めて3カウントを奪った。 場内が大・後藤コールに包まれる中、後藤が「今日は実は自分の息子(11歳)と次女(6歳)が応援に駆けつけてくれました!お父さん、勝ったぞ~!お父さん今日がんばったから、明日から勉強がんばれよ!」と子どもたちに語りかけると、場内は大歓声に包まれる。そして、父の試合を見て感動して泣いてしまった娘を抱き上げてから退場していった。 後藤は今年2月に父を亡くしており、今年のG1は父に捧げることを宣言していた。そんな中で自身が子どもたちに“父”としての強さも見せつけての勝利を飾ったことで後藤はより一層男を上げた。 バックステージに戻った後藤は「今日が大きなヤマだと思ってましたよ。そんなヤマを完全なる勝利で越えることができたのは、息子はじめ、応援してくださる皆様のおかげです。本当に、ありがとうございました。俺の夢は、息子の夢。俺の夢は、応援してくれるファンの皆様の夢だ。『G1 CLIMAX』、まだまだ俺は夢を見るぞ。その先に目指すは、頂点のみだ!」と16年ぶりの優勝に向けて気炎を上げた。 今大会を終え、Bブロックではジェフ・コブが10点でトップ。後藤、フィンレー、TAKESHITA、辻陽太、成田蓮の5人が8点で追う大混戦。今年こそ『G1の“G”は後藤の“G”』であることを証明できるか。