「新世代が簡単に出てこれるほどプロレス界は甘くない」内藤哲也が海野翔太に勝利し“世代交代”について語る
6日、東京都・後楽園ホールにて新日本プロレス『ヤマダインフラテクノス Presents G1 CLIMAX 34』が開催。内藤哲也がG1 CLIMAX公式戦で海野翔太に勝利を収めた。 G1 CLIMAXは、“世界一過酷”との呼び声も高い新日本プロレスの夏の風物詩たるリーグ戦。 今年はA,B両ブロック合わせて20選手が参戦。7月20日に開幕し、現在は8月18日の最終戦に向けてリーグ戦は終盤戦を迎えている。 この日はAブロック公式戦として海野翔太vs内藤哲也の試合が実施。 IWGP世界ヘビー級王者の内藤に対し、次世代のエースを期待される海野がどう闘うのかに注目が集まっていた試合だ。 ゴングとともに海野がショットガン・ドロップキック、断崖式DDT、場外でのトルネードDDT、側頭部へのミサイルキック、イグニションと一気に畳み掛けて首への集中攻撃。 さらにデスライダーで決めにかかるも、内藤は断崖式ネックブリーカー、場外でのネックブリーカーとやられたことをやり返し、腕にしびれを感じて動きが鈍った海野へさらにネックブリーカーを連発しジャベで仕留めにかかる。 なんとか抜け出した海野はエルボー連打からリバース・ツイスト・アンド・シャウト、トライデントと連撃。これを受けても内藤は怯まず垂直落下式バレンティアからデスティーノを狙う。海野はこれを変形デスライダーで切り返してブレイズブレイドからデスライダー。これを返されると海野は再びデスライダーを狙うが、内藤はコリエンド式首固めで切り返して3カウントを奪った。 バックステージに戻った内藤は「カンサードに見える?カンサードに見えますか?いや、俺はノー・カンサード。疲れてないよ。全く疲れてないね。『G1 CLIMAX』、長いシリーズのはずなのにね。ダメージは100段階で、今日の試合で6ぐらいかな。まだ94残ってるよ」と余裕をアピール。 そして、「“新世代”と呼ばれている選手たちとの対戦、すごく楽しいよ。やり甲斐も感じるしね。でも、『新世代、早く出てきてくれ』、そういう木谷オーナーの望みもあるんでしょうが、出てこいって言われて簡単に出てこれるほどね、この新日本プロレス、そしてプロレス界は甘くないんだよ。期待されるのは、注目されるのは大いに結構。でも、自分の力で勝ち取ってみろよ。期待してもらえることはありがたいことだよ。でも、期待に甘んじることなく努力を続け、未来を切り開けよ。じゃないと、この新日本プロレスの未来、何もないよ」と、散々苦労を重ねながら新日本の頂点を勝ち取っていった人間として重みのある言葉を残した。