【山の遭難】2024年夏期は5年ぶりに減少! 警察庁統計より&実際にあった救助要請体験談「レポート」
■14時半が当日救助可能なギリギリの時間
メンバーは救助要請をした14時半が、当日救助可能なギリギリの時間であったことを救助隊によって知らされる。もしも通報が遅れていたら、当日の救助は不可能とのこと。その場合、山中でビバーク(緊急に夜を明かす)することとなり、万が一翌日も天気が悪ければ、さらに救助が遅れる可能性があると伝えられた。 下山まで残り40分の場所。いつも登っている山で、道に迷ったわけでもなく難しい場所でもない。しかし、どんな場所でも動けなくなればビバークするしかないのだ。 遭難は必ずしも危険な場所だけで起こるわけではない。近所の山だから、よく知った場所だからと油断してはいけない。どんなときでも、万が一に備えることが、安全登山につながると感じた事例である。
■山岳遭難を防ぐために
100パーセント安全な登山は存在しない。しかし、しっかりとした登山計画を立て、十分な体力を養い、万が一に備えた装備を持っていれば遭難のリスクは最小限に留められる。 そして無理はしないこと。登山途中、体力、天候、装備に不安を感じたら無理せず引き返す勇気も必要だ。 関西在住、アウトドア好きライター。 登山とキャンプ、読書が趣味。夢は大きな山の近くに住んでスローライフを送ること。
兎山 花