阪神・森下翔太、ミキハウス・サンスポMVP表彰式 200人のファンに過酷オフでV奪回誓った
「ミキハウス・サンスポMVP表彰&ファン交歓会」が6日、大阪市北区のリーガロイヤルホテル大阪で行われ、第37回MVP大賞に輝いた阪神・森下翔太外野手(24)に賞金100万円が贈られた。今オフから一人暮らしをすることを明かし、食事、睡眠までこだわった〝苦しいオフ〟を過ごして来季の活躍につなげることを宣言。約200人のファンが駆け付けた会場を大いに盛り上げた。 細部にまでこだわりぬいて、さらなる成長を目指す。約200人からの大歓声を受けて、森下はミキハウス・サンスポMVP表彰の壇上へ。初受賞に柔らかな笑顔を見せながら、1年間を振り返った。 「優勝できなかったのが悔しかったですね。個人的に成績はキャリアハイを残すことができたので、成長はできたかなというシーズンでした」 プロ2年目の今季は打率・275、16本塁打、73打点。打撃主要3部門で1年目を更新した。10試合連続打点、4試合連続本塁打など虎の歴史にも名を刻んだ。11月に行われた国際大会「プレミア12」では侍ジャパンに選出され、全試合4番で出場。シーズン中にサンケイスポーツの1面回数25回は選手トップで、文句なしの受賞となった。それでも、悔しい結果に終わった1年。来季は望んだものをすべて手に入れるため、オフは徹底的に追い込む。 「シーズンはやってきたことを出せる場なので、思う存分出したい。その分、このオフは苦しもうかなと思っています」 打力向上のために、センター方向への強い打球を求めていく。「バックスクリーンにホームランを全然打てていない」。プレミア12での経験も経て明確になった自身の課題。広角に長打が打つことができるパワーと技術を習得できれば、来季の目標に掲げる首位打者のタイトルも見えてくる。 そのために技術面とともに改良するのが、食事面だ。今オフに入団から2年過ごした虎風荘を退寮し、新生活をスタートする。人生初の一人暮らし。寮生活とは異なり、衣食住を全て自身で管理しなければならない。球界を代表する選手を目指す上でおろそかにはできない部分だけに、緻密なプランを立てている。 「打球の距離は打球速度が直結する。それを出すために逆算して、どういう体の使い方、トレーニング方法(を取り入れるか)。食事、睡眠までさかのぼって意識したい。栄養士さん、調理師さんにも頼らないといけない」