【闘病】「摂食障害」で体重30kgを下回る… 一人で頭も支えられず歩けない状態
本来、健康になるために行う「ダイエット」も、行き過ぎると体が悲鳴を上げてしまいます。摂食障害で体重が30kgを切り、半年間の入院・治療することになった三輪さんに、摂食障害になった経緯や当時の治療について話を聞きました。 三輪さんの闘病中と現在の写真 ※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2024年2月取材。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
階段が昇れなくなっても「ダイエットの邪魔をしないで」と思っていた
編集部: 最初に不調を感じたのはいつですか? 三輪さん: 中学3年生の部活引退後から、ダイエットとして食事制限を始めました。夜ご飯に炭水化物を食べないことから始まり、次に肉や魚を食べなくなり、最終的には油が入っている料理(スープや出汁に油が入っているだけでもNG)も食べなくなりました。 高校入学後もそんなダイエットが続き、高校1年生の夏休みに自宅の階段を昇れなくなったことや、頭が常にぼーっとして集中できないことなどから、違和感を覚え始めました。 編集部: 受診から、診断に至るまでの経緯を教えてください。 三輪さん: 高校1年生の夏休み、周りから「こんなにご飯が食べられないのはおかしい」と言われ、母親に連れられて精神科へ行きました。 病院では身長・体重の計測を行い、診察・問診(「自分は痩せすぎだと思うか?」などの質問がありました)を受けた結果、「摂食障害(拒食症のみ)」と診断されました。初めて病院へ行った時は身長162cm、体重44kg、BMIは「16.5~17.0」くらいだったと思います。 編集部: 診断、告知された時はどのように感じましたか? 三輪さん: 担当のお医者さんと私が向かい合い、母が私の隣に座っている状態で診断・告知をされました。診断された時は「このくらいのBMIならどこにでもいるのに大袈裟すぎる」「ダイエットの邪魔をしないでほしい」と思いました。 編集部: どのように治療を進めていくと医師から説明がありましたか? 三輪さん: 治療方針の話をする時に、私は診察室から出されて母と担当のお医者さんの2人で話していたのでよくわかりません。診察の最後に「また2週間後に来てください」と言われました。 いま思えばそんな見方をしてはいけないと思いますが、訪れた病院は精神科専門の病院だったため、院内には変わった行動を取る人や奇声を上げる人などが沢山いて、15歳だった当時の私は本当に怖かったです。 「なんでこんなところに来なきゃいけないんだろう」と、待っている間ずっと思っていました。