子どもにプログラミングを無理に学ばせるのは逆効果!?「お小遣い」で算数が得意な子どもになる方法
お小遣いで3桁の計算もすぐにマスター
わざわざプログラミングを副学習にしなくても、子どもを「算数が得意」にするチャンスはもっと身近にあります。 それは、「お小遣い」です。 お小遣いは、この社会で生きていくために必要なツールであるお金の仕組みや計画性を身につけることができる大事な教材ですが、それだけでなく、実は算数の勉強にも直結しているんです。 お小遣いをもらった子どもは、買い物に行き、自分が持っているお金で何が買えるのか、有効に使うには何を買えばいいのかを身をもって体験します。足し算・引き算はもとより、場合によっては、消費税の計算もしなくてはいけません。これが、算数の絶好の「学び」となるんですね。 お小遣いと一緒に、お小遣い帳も用意しましょう。そして、お子さん自ら、もらったお小遣い、自分が使ったお金を記入していくようにします。 子どもは自分の大切なお小遣いがいくらあるかを真剣に数えますから、ここでも足し算、引き算の練習になります。低学年が最もつまずきやすい単元である「位」や「およその数」なども自然に身につけることができます。 ときとして、手元に残っている金額と、お小遣い帳の金額が違ってしまうこともあるでしょう。しかしそれも、「検算」の重要性を認識する貴重な機会になります。自分が自由に使えるお金ですから、真剣度が違います。 お小遣いをあげるさいに留意していただきたいのは、便利な電子マネーではなく、必ず現金で渡すということです。電子マネーは手軽に使え、管理も自動で行えますが、これでは、子どもは自分の頭を使って計算をしませんから、せっかくの学習機会がムダになってしまいます。 コンビニで、お母さんが小さい男の子に「好きなお菓子を選んで、これでピッとしておいで」と電子マネーカードを渡しているのを見かけたことがあります。「ああ、なんてもったいない!」と思いました。 私なら、子どもに現金を渡して「この金額内で、好きなだけお菓子を買っていいよ」と伝えます。すると、子どもはかぎられた金額内で満足度が最大になるお菓子の組み合わせを見つけるために、必死になって計算をするでしょう。どんなに計算ドリルを解くよりも、効果的かつ自然に計算力を鍛えることができます。3桁の足し算や引き算なんて、すぐにマスターしますよ。 今回紹介したのはこちら! 『小学生30億件の学習データからわかった 算数日本一の子ども30人を生み出した究極の勉強法』 今木智隆 (著)/文響社