『スリクソン ZXi TR』をプロたちが試打解説。「左右だけでなく縦距離のコントロールもしやすいヘッドです」【ガチ試打計測・動画あり】
HS45m/sでトウ寄りで試打
打球は低・中弾道で、センターから1.7度右に打ち出して6.7ヤード左キャリーしたドロー系。 【トラックマン4のデータ】 クラブスピード●45.5m/s ボール初速●67.1m/s 打ち出し角●8.6度 スピン量●3400rpm 降下角●31.0度 キャリー●235.5Y 飛距離●265.9Y 打ち出し方向●1.7度右 スピンアクシス●7.3度左 SIDE●6.7Y左 【GCクワッドのデータ】 Hインパクト●23ミリトウ Vインパクト●4ミリ低 打感や弾道を見ての二人の感想は 癸生川:球の見え方(弾道)は弱くはなっていないような気がするけど。ちょっと上がり切らないで中弾道よりやや低めで飛んで行く気がする。 小島:球は強くはなりましたね。 癸生川:ちょっと低いけれど、強くはなった。 このトウヒットの結果を見た段階で小島プロが感じた、『TR』の操作性の良さに関しての解説をする。 「打ち出し角度は8.6度と低いのに、スピン量は3400rpmと多めです。普通はトウに当たるとスピンが減るケースが多いのに、スピン量は減っていない。あと、23ミリとかなりトウに当たっているけど、そんなに曲がっていないこと。そして球は強いのに、逆にスピンが増えたりしています。これは癸生川プロがプロ特有の感覚でちょっと操作した結果でもあるわけで、そういうちょっとした操作に反応してくれることが、このヘッドが設計上で操作のしやすさに重きを置いている証明なのかなという気はします」
HS45m/sでヒール寄りで試打
打球は低・中弾道で、センターから9.2度左に打ち出して9ヤード左キャリーしたフェード系。 【トラックマン4のデータ】 クラブスピード●45.1m/s ボール初速●66.2m/s 打ち出し角●9.6度 スピン量●3866rpm 降下角●32.4度 キャリー●231.3Y 飛距離●258.6Y 打ち出し方向●9.2度左 スピンアクシス●16.5度右 SIDE●9.0ヤード左 【GCクワッドのデータ】 Hインパクト●17ミリヒール Vインパクト●1ミリ高 打感や弾道を見ての二人の感想は 癸生川:僕はこの戻って来てくれる弾道は好きなの。 小島:左の林沿いにシューっと行く感じのね。 癸生川:そう。なんか最近のドライバーってつかまってくれるから、そういう球が打ちづらい気がするんだけど。このTRはそれが打ちやすい。 小島プロがヒールヒットのデータを見てTRの操作性の良さを解説。 「トウヒットの時にも言ったように、センターヒットと同じように打ったつもりでも、ヒールで打つ時に無意識にプロゴルファーの感覚がちょっと入ってしまいます。それは、ある意味“操作”が入ることで、ヒールヒットの場合は入射角がやや上から入っています。それでスピン量は3866rpmと多めになっている。落下の角度は32.4度なんですけど、打ち出し角が9.6度と低いからスピンが多くてもこのくらいで収まっている。17ミリのヒールヒットですけど、キャリーした場所はターゲットから左に9ヤードだから曲がりとしたら少ない。こういうことをトータルで含めて操作性が良いと言っていいと思います」