自動車の盗難対策8選! 2年連続で増加する盗難はどうやって防止する?
警察庁が2024年6月に発表した統計資料によると、2023年における自動車盗難の認知件数は5762件。2年連続で増加している。クルマ泥棒から愛車を守ためにはどうすればいいのだろうか。主な盗難対策を紹介しよう。 【画像】クルマの盗難件数や都道府県別のデータをチェックする!
自動車の盗難件数は2年連続で増加!
警察庁が2024年6月に発表した統計資料によると、2023年における自動車盗難の認知件数は5762件。2022年の5734件と比較すると28件増加。2021年と比較すると582件の増加となり、ここ2年は増加傾向にある。 県別に見てみると、2023年に盗難認知件数が最も多かったのは千葉県(746件)。次いで愛知県(698件)、埼玉県(683件)、茨城県(615件)、神奈川県(461件)の順に盗難被害が多かった。
自動車盗難の対策はこれだ! 盗難防止策8選
クルマ泥棒から愛車を守るには、一体どうしたらいいのだろうか。クルマの盗難が多発していることを受け、茨城県警察や愛知県警察は以下のような盗難対策をとるように呼びかけている。 1. ハンドルロック、ブレーキペダルロック、タイヤロックを使用する ハンドルやブレーキペダル、タイヤを物理的にロックすることで盗難防止になる。これらのロックは、専用のカギを使って着脱するだけで、比較的簡単に対策することができる。また、視覚的なアピールにもなり、犯人が嫌がるので抑止効果があるという。さまざまな盗難の手口に対応できるが、切断して取り外す犯人もいるため、選ぶときはできるだけ強固なものを。 2. 自動車の左側面を壁などにギリギリで駐車する クルマの左側を壁ギリギリに駐車することは、CANインベーダー対策に効果的だといわれている。 CANインベーダーとは、車両のCAN(コントローラーエリアネットワーク)に侵入して、ドアロックやエンジンを操作して盗む手口のこと。犯人は、車両の左側面のタイヤ付近にかがみ込んで、専用の機器をバンパー奥に差し込みCAN信号を読み取る。そのため、左側のタイヤ付近に人が入り込めないようにすることが有効なのだとか。 3. リレーアタック対策(カギの管理・イモビライザーの装着)をする スマートキーが発する微弱な電波を増幅・中継することで、クルマのドアロックを開錠し、エンジンを始動させて盗む「リレーアタック」という方法がある。 リレーアタックからクルマを守るためには、スマートキーの電波を減衰する効果のある専用ケースや、ブリキやアルミホイルなどの容器に入れて保管する。このとき、隙間があると電波が漏れてしまうため、いずれの方法でも隙間ができないようにカギをしまう必要がある。 また、後付けのイモビライザーなどエンジンが始動できない電子機器を装着することも有効だ。 4. カーアラーム(振動センサー付)を取り付ける カーアラームは、クルマを盗難しようとする振動を検知して大音量の警報音で周囲に異変を知らせる装置だ。犯人はクルマに連動しているセキュリティを解除して車内に侵入するため、クルマとは独立した電池式等のカーアラーム(振動センサー付)をドアに取り付けることが効果的だという。 5. GPS装置を取り付ける 車両純正でGPS装置が搭載されている車種もあるが、犯人は純正GPSを無効にすることもある。純正品とは別に、犯人に見つかりにくい場所にGPSを取り付けることで、車両の位置情報を確認し、発見する可能性が高まるという。 GPS装置にあらかじめ自宅や職場を設定し、一定のエリアを離れると携帯電話やパソコンにメールで知らせてくれるように設定しておくといいだろう。 6. ナンバープレート盗難防止ネジを設置する 犯人は、窃盗後にナンバーを付け替えて移動するという。ネジ頭が特殊な形状をしたネジに変更することで、ナンバーの取り外しが難しくなり盗難防止となる。 7. 駐車場の対策(ガレージに入れる、防犯カメラ設置など)をする クルマの盗難被害は、その多くが夜間帯の自宅、アパートやマンションの駐車場、会社事務所で起きているという。可能であれば、外から見えないガレージに格納することで、犯行グループに見つかり難く、さらに盗み難くなる。 野外でも門扉がある場合は、切断が難しいカギやチェーンを使用して門扉を施錠する。防犯カメラやセンサーライトを設置するなど、犯人の心理に影響を与えることも、クルマの盗難を抑止する効果が期待できる。 8. 車のセキュリティ状態をチェック 盗難被害に遭っている車種の多くは、ドアのこじ開けなどでクラクションが鳴るようなメーカー標準のセキュリティシステムが装備されている。しかし、システムの設定がオフになっている場合もあるという。ディーラーなどでシステムの状態を確認しておきたい。 犯人はあらかじめ狙いを定めて下調べをし、犯行の機会をうかがっている。大切な愛車を守るために、普段から注意して、これらの対策を実施しておいたほうがいいだろう。
くるくら編集部