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吉田徹

吉田徹認証済み

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同志社大学政策学部教授

報告

補足英ガーディアン紙は、イギリスのリベラルメディアの代表的存在でもあり、イーロン・マスクの買収と介入によって、無法地帯化していることに対する政治的宣言という意味合いもありそうだ。実際、海外ではリベラル(といって分かりにくければ自己決定権と寛容を是とする価値観)なユーザーはますますXから遠ざかり、他SNSへと移行している。 とはいえ、かつてのツイッターが新たな時代の新たな公共圏=プラットフォームたり得るという期待は現在になって完全に潰えたといえるだろう。Xですら、多様な声を拾わないのであればどのようなオルタナティブがあり得るのだろうか。勇ましい宣言とは別に、一抹の不安を感じざるを得ないニュースでもある。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 山口健太

    ITジャーナリスト

    見解SNSを利用するかどうかはまったくの自由ですが、権力の監視をうたうガーディアンのようなメディアがこの…続きを読む

コメンテータープロフィール

専門は比較政治、欧州政治。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了(学術博士)。日本貿易振興機構(JETRO)パリ・センター、パリ政治学院招聘教授、ニューヨーク大学客員研究員、北海道大学法学研究科教授等を得て現職。フランス国立社会科学高等研究院リサーチ・アソシエイト、シノドス国際社会動向研究所理事。著書に『アフター・リベラル』(講談社現代新書)、『ポピュリズムを考える』(ちくま新書)、『感情の政治学』(講談社メチエ)『ミッテラン社会党の転換』(法政大学出版局)、編著に『ヨーロッパ統合とフランス』(法律文化社)、『現代政治のリーダーシップ』(岩波書店) など。

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