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米重克洋

米重克洋

認証済み

JX通信社 代表取締役

報告

補足選挙期間中の情勢報道には制約がある。公職選挙法に「人気投票の公表の禁止」の規定があるため、報道機関は候補者ごとに具体的な支持率を報じることができないのだ。それでも情勢報道から現状の有権者の動向、今後の選挙戦の展開を見ることができるよう、一定の工夫のもとで記事が書かれている。 特に、政党支持層別、性別の投票先は重要な情報だ。 例えば、普段の政党支持率に記事中で示された割合(A氏は○○党支持層の何割を固めた、といった情報)をかけると、全体でどの程度支持されているかが読み取れる。 また、支持する政党のないいわゆる無党派層は、各政党支持層より投票態度が決まるのが遅い(そもそも投票に行かない人も多い)。同様に、女性の投票態度の決定は男性より後になることが多い。つまり、調査時点で無党派層や女性の支持でリードしている候補は、その後の支持の上積みの可能性がより大きいと見ることができる。

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  • 白鳥浩

    白鳥浩

    認証済み

    法政大学大学院教授/現代政治分析

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コメンテータープロフィール

「シン・情報戦略」(KADOKAWA)著者。1988年(昭和63年)山口県生まれ。2008年、報道ベンチャーのJX通信社を創業。「報道の機械化」をミッションに、テレビ局・新聞社・通信社に対するAIを活用した事件・災害速報の配信、独自世論調査による選挙予測を行うなど、「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がける。

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