メディアが通勤途中の小室圭氏を追いかけているだけで、カメラの前に出る意思がないことは明らかなのに「2日続けてカメラの前に」とか「報道カメラの前に姿を見せた」といった表現は不適切でしょう。 彼がこうした突撃取材に応じなければならない理由はなく、取材陣を無視しても当然の対応といえますが、こうして無視して足速に歩く様子の映像を流すだけで、なんとなく不誠実な良くない印象を視聴者に与えかねません。取材に成功したものを報道するならわかりますが、取材に応じていない様子を公開・放送するのは、いいかげん慎むべきではないでしょうか。 小室圭夫妻はいまは私人であり、むやみにその様子を撮影・放映することは法的に保護されるプライバシー権を侵害している疑いもあります。取材をしたければ勤務先等に申し込み、応じてもらえないなら諦めるべきでしょう。
コメンテータープロフィール
慶應義塾大学卒業後、産経新聞記者を経て、2008年、弁護士登録。2012年より誤報検証サイトGoHoo運営(2019年解散)。2017年からファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)発起人、事務局長兼理事を約6年務めた。2018年『ファクトチェックとは何か』出版(共著、尾崎行雄記念財団ブックオブイヤー受賞)。2022年、衆議院憲法審査会に参考人として出席。2023年、Yahoo!ニュース個人10周年オーサースピリット賞受賞。現在、ニュースレター「楊井人文のニュースの読み方」配信中。ベリーベスト法律事務所弁護士、日本公共利益研究所主任研究員。
楊井人文の最近の記事
楊井人文の最近のコメント
石破総理「企業・団体献金の禁止は憲法に抵触」 立法論としての制約の余地は認める
TBS NEWS DIG Powered by JNN
アクセスランキング
- 1
「新しいカギ」でまさか…“異例の事態”にカギメンバーもスタッフも衝撃「前代未聞」「放送どうすんの?」
スポニチアネックス - 2
辻仁成氏、元妻・中山美穂さん葬儀後初のX更新「顔見たら批判しかしない人もいます。でも…」
スポニチアネックス - 3
「ととが天国でもいっぱい登れるように…」 K2西壁で滑落のクライマー2人に「お別れ」
産経新聞 - 4
46歳料理研究家が死去 NHK「きょうの料理」などで活躍 12日夜に自宅で倒れ 直前までSNSにスイーツ
デイリースポーツ - 5
膝に違和感…「歩きすぎたのかな」しかし、その後病名を知り「手が震えました。私も家族も信じられないという感じでした…」その後SNSでの発信を始めたわけに迫る
ほ・とせなNEWS