補足私のオフィスにも、長く育てていた里子をいきなり児相に連れて行かれたという相談は来ています。児相が一度、里親宅から子どもを離す、と決めたら里親には何も出来ません。そして何より切ないのは、実親がいきなり引き取りたいと言い出すと、児相は里親から子どもを引き離すという事です。実親が、もう里親には預けたくない、と言い出したら、児相は里親から子どもを引き離すしかないのです。例え実親が過去に虐待した親であっても、親権者の許可が得られなければ里親宅から引き離すしかないのです。あまりにも切ない話です。実の子ではないのに必死に育てて来た里親の思いは。そして、実の親と信じて、あるいはそれと同じ位の愛着を持っていた子どもの思いはどうなるのか。今回のケースもそうですが、今後は里親と子どもの関係性をしっかり見極め、さらには子どもの意思を最優先する方向に転換して行く必要はあると思います。