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山中龍宏

山中龍宏

認証済み

小児科医/NPO法人 Safe Kids Japan 理事長

報告

見解今回のニュースで、リンゴによる窒息の事故が起きてから1年後のお子さんの状況がよくわかりました。乳児にリンゴを与える時の調理法については、保育管理下のガイドラインできちんと指摘されているにも関わらず、事故が起こっています。なぜ、ガイドライン通りの調理法が実行できないのか、しないのかについて詳しく検討する必要があります。取材を継続して行ってくださった記者の方、ならびに現在の状況についての情報を提供してくださった保護者の方に心より敬意を表します。これまでのニュースでは、事故の直後の状況のみ取り上げられることが多く、「現在も意識不明の状態が続いています」という報道で終わりとなることがほとんどでした。今後メディアは、1か月後、6か月後、1年後など、定期的に取材する指針を作り、事故が起こった後の状況の悲惨さを伝え、事前に事故を予防することの必要性を社会に強く訴えていただきたいと思います。

コメンテータープロフィール

山中龍宏

小児科医/NPO法人 Safe Kids Japan 理事長

1974年東京大学医学部卒業。1987年同大学医学部小児科講師。1989年焼津市立総合病院小児科科長。1995年こどもの城小児保健部長を経て、1999年緑園こどもクリニック(横浜市泉区)院長。1985年、プールの排水口に吸い込まれた中学2年生女児を看取ったことから事故予防に取り組み始めた。現在、NPO法人Safe Kids Japan理事長、こども家庭庁教育・保育施設等における重大事故防止策を考える有識者会議委員、国民生活センター商品テスト分析・評価委員会委員、日本スポーツ振興センター学校災害防止調査研究委員会委員。

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