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山口亮

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東京国際大学国際戦略研究所准教授

報告

見解これで尹大統領は少なくとも「今は」弾劾から免れたが、韓国政治はさらに荒れる可能性がある。少数与党「国民の力」は、弾劾について立場を二転三転させていたが、結局一部を除いては「退席」を選んだ。これには、野党が提出した「弾劾訴追案」の内容について賛成できない、この状態で選択できない(したくない)という考えもあったが、最大野党「共に民主党」と李在明の勢いを止める狙いもあったであろう。しかし、これにより、中道派、進歩派だけでなく、保守派からもさらなる反感を買うことになり、また野党も改めて弾劾訴追案を提出するとしているため、単に弾劾問題が先延ばしされたと言える。尹政権が任期を全うすることができるのか、辞任するのか、または弾劾されるのかは不明だが、どう展開していくのか注視し続ける必要がある。

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  • 西岡省二

    ジャーナリスト/KOREA WAVE編集長

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コメンテータープロフィール

山口亮

東京国際大学国際戦略研究所准教授

長野県佐久市出身。専門は防衛政策・戦略・計画、安全保障、国際政治、交通政策。アトランティックカウンシル上席研究フェロー(米)、パシフィックフォーラム上席研究フェロー(米)などを兼任。オーストラリア国立大学アジア研究学部卒、同大大学院戦略防衛研究科修士課程修了(豪)、ニューサウスウェールズ大学大学院キャンベラ校人文社会研究科博士号取得(豪)。パシフィックフォーラム研究フェロー(米)、ムハマディア大学マラン校客員講師(尼)、釜山大学校経済通商大学国際学部客員教授(韓)、東京大学先端科学技術研究センター特任助教などを経て現職。​

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