韓国首相と与党代表 尹大統領の早期退陣を改めて求める
韓国の韓悳洙首相と与党代表はさきほど共同で会見を行い、一時、「非常戒厳」を宣言した尹錫悦大統領の早期退陣を改めて求めました。ソウルから中継です。 【動画】尹大統領の弾劾訴追案、否決の場合でも…野党は徹底追及の姿勢 与党は自ら主導権を持つかたちで大統領の退陣に向け動き始めたかたちです。 会見で与党代表は「尹大統領が正常な国政運営ができないため退くべきだというのが国民の大多数の判断だ」と指摘し、改めて大統領の早期退陣の必要性を訴えました。 その上で、「秩序ある大統領の早期退陣で、国民への混乱を最小限に抑えながら、自由民主主義を立て直す」と強調し、大統領の退陣を与党として主導していく意向を示しました。 尹大統領は、自らの任期について、「与党に一任する」としていて、これを受けて退陣に向け与党として具体的に動き始めたかたちです。 さらに「尹大統領には退陣まで外交を含む国政に関与させない」と強調しました。 また、ハン首相は「総理として重い責任を感じている」と述べた上で、「いまの状況が早期に収拾されるよう全力を尽くす」と強調しました。韓国メディアは8日午後にも首相が閣議を開くと報じていて、与党側の方針を政府に伝達するものとみられます。 こうした中、今回の戒厳を提案したとされる金龍顕前国防相が検察に内乱などの疑いで緊急逮捕されました。 金前国防相は今月3日の戒厳宣言後、使用していたSNSをめぐり、証拠隠滅を図った疑いが指摘されていました。 検察は金前国防相の携帯電話を押収するとともに、8日朝から執務室などの家宅捜索に乗り出していて 、事態の全容解明を急いでいます。