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山口亮

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東京国際大学国際戦略研究所准教授

報告

補足今回の発射の目的は、飽和的核攻撃を行うための指揮統制・管制及び管理システム、司令と部隊の練度などの確認と向上だったと考えられる。北朝鮮は一昨年の6月にも、35分の間に4か所から短距離弾道ミサイルを発射したが、今回の発射も同様のものと見られる。北朝鮮が「国家核兵器総合管理システム」と称する指揮統制・管制及び管理システムの構築を進めており、まだ発展途上であると見られるが、訓練の内容が充実してきており、完成は時間の問題と言えよう。この先、北朝鮮の軍事的脅威がさらに高まっていくことは間違いなく、日米韓やその他の国々が防衛力と協力・連携を強化し、新たな戦略を構築することが急務である。

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コメンテータープロフィール

山口亮

東京国際大学国際戦略研究所准教授

長野県佐久市出身。専門は防衛政策・戦略・計画、安全保障、国際政治、交通政策。アトランティックカウンシル上席研究フェロー(米)、パシフィックフォーラム上席研究フェロー(米)などを兼任。オーストラリア国立大学アジア研究学部卒、同大大学院戦略防衛研究科修士課程修了(豪)、ニューサウスウェールズ大学大学院キャンベラ校人文社会研究科博士号取得(豪)。パシフィックフォーラム研究フェロー(米)、ムハマディア大学マラン校客員講師(尼)、釜山大学校経済通商大学国際学部客員教授(韓)、東京大学先端科学技術研究センター特任助教などを経て現職。​

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