見解個別事案としては当該経営者の資質などの問題だろうが、シェアリングサービスにおける事業管理のあり方という点では構造的問題を含むものといえる。ユーザーから提供された資産にせよ、ギグワーカーが請け負った仕事にせよ、運営企業がそれらをどう管理しトラブルの際にどの程度の責任を持つか、利用者がどの程度のリスクを許容すべきなのかについて、議論の余地はあるだろう。自由や効率とリスクとのトレードオフがある以上、もとより「正解」のある話ではないが、この問題は今後シェアリングサービスなるものが社会の中でどのように位置づけられていくかに少なからぬ影響を与えるのではないか。
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専門は経営学。研究テーマは「お金・法・情報の技術の新たな融合」。趣味は「おもしろがる」。
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