見解同性愛が"異常性欲"とされた時代、ゲイであることを隠し生きてきた長谷忠さんのドキュメンタリー。記録としてもとても貴重で、この数十年で時代の変化を感じる一方、LGBTQが年を重ねても尊厳をもち暮らせる社会に向け、道半ばであると感じました。 現に、トランスジェンダーであることを介護者に伝えても「認知症になったのでは」と取り合ってもらえずずっと性自認と異なる性別で扱われている、「同性パートナーは家族でないから」と介護サービスの申請ができなかったり高齢者施設に入居できなかった等、さまざまな声を伺っています。 海外では、アメリカのSAGEをはじめ、高齢者のLGBTQを包摂した支援があります。日本でも、高齢者のLGBTQも尊厳をもち暮らせる社会に向けて取り組みが進んでいくために、私自身LGBTQと福祉に携わるひとりとしていっしょに考えていきたいなと思います。
コメンテータープロフィール
早稲田大学大学院卒。LGBTを含めた全ての子どもがありのままで大人になれる社会を目指し、20歳でReBitを設立。行政・学校・企業等でLGBTやダイバーシティに関する研修、LGBTなどのマイノリティへのキャリア支援、国内最大級のダイバーシティに関するキャリアフォーラム”RAINBOW CROSSING”の開催等を行う。青少年版国民栄誉賞と言われる「人間力大賞」受賞、ダボス会議が選ぶ世界の若手リーダー、グローバル・シェーパーズ・コミュニティ選出、オバマ財団が選ぶアジア・パシフィックのリーダー選出。共著に「LGBTってなんだろう?」「トランスジェンダーと職場環境ハンドブック」等がある。
関連リンク(外部サイト)
藥師実芳の最近の記事
藥師実芳の最近のコメント
こちらの記事は掲載が終了しています
「自分が幸せかどうかを見つめて」──トランス女性として活躍するプロデューサーから、次世代へのメッセージ #性のギモン
Yahoo!ニュース オリジナル 特集