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渡辺亮司

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米州住友商事ワシントン事務所 調査部長

報告

見解グリア氏は、ライトハイザーUSTR前代表の弟子。第二次トランプ政権において、ライトハイザー氏の役割は正式な発表がないため引き続き不明。グリア氏が尊敬するライトハイザー氏がUSTR代表に対し影響力を及ぼすポジションに指名されるか注目。 過去にグリア氏にお会いしたことがあるが、気軽に話せる相手で好印象を受けた。手強い交渉官といったイメージからはかけ離れていた。だが、ライトハイザー氏と同様に対中強硬策を掲げ、米中デカップリングは広範囲、且つ迅速に進めることが確実。 中国製品の迂回輸出対策などをはじめ、サプライチェーンにおける中国排除をグリア氏は狙うであろう。この点、米政府が導入可能な対策について、通商法専門の弁護士の観点から様々な構想を描いている印象を受けた。グリアUSTR代表の下、既存の世界通商ルールを大幅に変える構想の実行など、新たな試みも見られるかもしれない。

コメンテータープロフィール

渡辺亮司

米州住友商事ワシントン事務所 調査部長

慶応義塾大学(総合政策学部)卒業。ハーバード大学ケネディ行政大学院(行政学修士)修了。同大学院卒業時にLucius N. Littauerフェロー賞受賞。松下電器産業(現パナソニック)CIS中近東アフリカ本部、日本貿易振興機構(JETRO)海外調査部、政治リスク調査会社ユーラシア・グループを経て、2013年より米州住友商事会社。2020年より同社ワシントン事務所調査部長。著書に『米国通商政策リスクと対米投資・貿易』(共著、文眞堂)。コメントは個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません。

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