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渡辺亮司

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米州住友商事ワシントン事務所 調査部長

報告

補足ペンシルベニア州在住の友人によると、過去数十年でここまで選挙のテレビCMを見たことはないという。いずれの政党も広告支出が他の激戦州と比べ大幅に上回っているのが同州。広告分析会社アドインパクトによると、3月から本日までの広告支出の合計額では、ペンシルベニア州(約2億1000万ドル)は2番目に大きいミシガン州(約1億ドル)の倍以上。同州を運転していると高速道路の出口も含め、両候補の看板(ヤードサイン)が至る所に見られ、他州とは異なる。 仮にハリス氏がペンシルベニア州で負ければ、同氏の勝利の道は大幅に狭まることが想定されている。その場合、同氏はラストベルト州のミシガンとウィスコンシン以外に、サンベルト州(ノースカロライナ、ジョージア、アリゾナ、ネバダ)を複数勝利しなければならず、厳しい戦いとなる。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 西山隆行

    成蹊大学法学部政治学科教授

    補足ブルーウォール三州(ウィスコンシン、ミシガン、ペンシルヴェニア)はもともと民主党が強かったのですが、…続きを読む

コメンテータープロフィール

渡辺亮司

米州住友商事ワシントン事務所 調査部長

慶応義塾大学(総合政策学部)卒業。ハーバード大学ケネディ行政大学院(行政学修士)修了。同大学院卒業時にLucius N. Littauerフェロー賞受賞。松下電器産業(現パナソニック)CIS中近東アフリカ本部、日本貿易振興機構(JETRO)海外調査部、政治リスク調査会社ユーラシア・グループを経て、2013年より米州住友商事会社。2020年より同社ワシントン事務所調査部長。著書に『米国通商政策リスクと対米投資・貿易』(共著、文眞堂)。コメントは個人の見解であり、所属組織を代表するものではありません。

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