解説2010-11年に日本が実施した円売り・ドル買い介入は、日本の輸出競争力を強める効果があったため(実際は救済の意味合いが強かった)、他国からすると”身勝手”な行動にみえた節があります。しかしながら、今回実施した円買い・ドル売り介入は自国の通貨価値を守るための「非競争的な行為」であり、他国に与えるマイナス影響は限定的です。故に、自国通貨買いの介入は売りに比べて他国の理解が得られやすいと言えます。
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コメンテータープロフィール
2005年 第一生命保険入社、2008年 みずほ証券出向、2010年 第一生命経済研究所出向を経て、内閣府経済財政分析担当へ出向。2年間経済財政白書の執筆、月例経済報告の作成を担当。2012年 第一生命経済研究所に帰任。その後、第一生命保険より転籍。早稲田大学大学院経営管理研究科修了(MBA、ファイナンス専修)。