Yahoo!ニュース

碓井真史

碓井真史

認証済み

社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

報告

補足星野富弘さん。頸髄損傷のために首から下の機能を失います。絶望の中で、しかし彼は口でくわえた筆で文字や絵を描き始めます。クリスチャンになった星野さんは、優しいまなざしで自然を見つめ、愛に満ちたメッセージで、人々の心に慰めと励ましを届けました(しかも説教臭くない)。 全国の書店に星野さんの絵ハガキやエッセイやカレンダーがならび、地元に作られた富弘美術館には、全国から大勢の人が押し寄せました。それなのに、彼は商業主義に侵されることもありませんでした。 私たちも、愛を伝えたいと望むのですが、上手く伝えられません。彼は語ります。「2番目に言いたいことしか人には言えない」と。そのもどかしから、人は絵を描き、うたをうたうのかもしれないと(「愛、深き淵より」)。 大勢のファンがショックを受けているでしょう。しかし、お亡くなりになったあとも、作品は残ります。星野さんは、私たちに語り続けてくれるのです。

コメンテータープロフィール

碓井真史

社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

関連リンク(外部サイト)

碓井真史の最近のコメント