解説強盗致死罪。有罪なら、原則として死刑又は無期懲役。とても重い犯罪だ。二十歳の女性は、どれほど後悔していることだろう。 犯罪のプロであれば、こんなことはしない。彼らは、できるだけ捕まらないように、できるだけ軽い罪で済むようにする。犯罪の素人がしばしば恐ろしい犯罪を犯す。 集団で悪いことをするとき、昔であればボス(リーダー)がいて、「素手でやれ」とか「そのくらいでやめておけ」と指示を出した。大事にならないようにしていたのだ。 しかし、現代の集団暴行では、リーダーがいないという。形式上のリーダーはいても、主体性は弱く、その場の空気に従っている。徐々にエスカレートしていく暴行を止める力はなく、下手に否定的なことを言えば、自分が攻撃されかねないと恐れている。 それでも最悪の結果になれば、取り返しかつかない。責任は問われる。空気に流されても良いときと、決して流されてはいけないときがある。
コメンテータープロフィール
1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。
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