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碓井真史

碓井真史認証済み

認証済み

社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

報告

見解人間は、状況を正しく理解したい欲求を持っている。情報不足や理解不足は、この基本的欲求を阻害するので、人々は強い不安をもつ。 緊急事態、新しい現象には、特に不安は高くなる。新型の感染症、新型のワクチン、経験したことのない原子力事故など、新しく目に見えないものには、なおさら不安は増す。 さらに、不安によって人はコントロール感を失う。好ましくないことが起きていて、コントロールできていないと感じると、危険性はさらに大きく感じられる。そうなると、もはや情報だけでは不安は下がらなくなる。 こうしてリスク認知における感情バイアスが起こる。必要以上の感情的高ぶりだ。その結果、この感情を下げてくれるものを人々は求める。それが、過剰な回避行動や、特殊な言説への信奉につながる。 科学者、専門家は、正しく分かりやすく国民に情報を知らせる責務がある。それは、とても難しいことだが、あきらめてはいけない。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 薬師寺泰匡

    救急科専門医/薬師寺慈恵病院 院長

    補足種々の情報を集めた結果、事実をぼかした、大変責任感のない記事です 新しいものへの不安が存在することは…続きを読む

コメンテータープロフィール

碓井真史

社会心理学者/博士(心理学)/新潟青陵大学大学院 教授/SC

1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。

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