【速報】「大混乱の責任重大」岸和田市長に対する不信任決議案が可決 永野耕平市長は「自分だけ辞職することはない」議会解散にも含み
女性との性的関係をめぐる裁判で和解し、大阪維新の会から離党した大阪府の岸和田市長に対し、岸和田市議会がきょう不信任決議案を提出しました。 採決の結果、賛成20 反対4で、不信任決議案は可決されました。 【この問題の経緯】「秘匿する」と説明避けた岸和田市長が一転「話したい」和解内容めぐり弁護士が解説
■「さらなる混乱」「陰謀論出やすい」反対討論を経て採決
不信任決議案に対し、大阪維新の会の橘川市議は「反対」の立場で討論しました。「市長には市民への明確な説明を求める」としましたが、じゅうぶん説明責任が果たされていない中で「不信任案が可決され、さらなる混乱を招くのは避けなければならない、議会としても市政の安定を守るべきで、不信任案が最適であるか、冷静な判断をする必要がある」と述べました。 もうひとり、「にじの会」の高比良議員も「反対」の立場で討論しました。「永野市長は自ら辞職していない、追放するべき」としながらも、「現時点に勝てる市長候補者が見当たらない。いまではない。もし再選となった場合、それが民意となる。」「(市長の問題については)多くが明らかになっておらず、ネットの陰謀論などが出やすい状況だ」と述べました。
■岸和田市長は午後に記者会見へ
午後11時半ごろに議員による投票が行われ、賛成の白票を投じたのは、岸和田市議24人のうち20人。反対の青票を投じたのは4人でした。議員の4分の3以上の賛成により、不信任案は可決されました。 岸和田市の永野耕平市長は、可決後すみやかに、議長から不信任議決通知書を受け取り「ありがとうございました」と一礼しました。 市長は午後に会見を開きました。 今後10日以内の判断を迫られている議会の解散か辞職・失職の3つの選択肢について、「いちばん適切なものは何か考えたい」としながらも「自分だけ辞職することはない」と述べ、議会の解散にも含みを残しました。 判断の時期については「なるべく早くと考えている」としていて、議会を解散のうえ、自ら辞職することで、市長と市議会議員の同日選挙を検討していることも明らかにしました。