この問題は、全国の学校で起きている現実的で切実な問題です。私も一地方の普通の小中学校に関わっていて、校長教頭も授業をし、本来は担任を持たないはずの加配の教員が担任を持ったりするのを、日常的に見ています。複雑な教員のやりくりをしている関係で、連絡ミスや行き違いが起きることもあります。 もちろん、プロですから言い訳はできませんが、人手不足によって個々の教員の心身の負担が増し、ミスも起こり、さらにリタイアが起きる悪循環が発生しています。 政治行政の問題は大きいでしょう。ただ、保護者地域としては、政治行政の改善を待つだけでは済みません。 学校はブラック企業ではありません。ブラック並みの労働時間だとしても、教職員は騙されて搾取されてはいません。素晴らしい仕事をしている学校を支える保護者地域の力が必要とされています。教職員の負担を減らすことで、悪循環を好循環に変えていきたいと思います。
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コメンテータープロフィール
1959年東京墨田区下町生まれ。幼稚園中退。日本大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(心理学)。精神科救急受付等を経て、新潟青陵大学大学院臨床心理学研究科教授。新潟市スクールカウンセラー。好物はもんじゃ。専門は社会心理学。テレビ出演:「視点論点」「あさイチ」「めざまし8」「サンデーモーニング」「ミヤネ屋」「NEWS ZERO」「ホンマでっか!?TV」「チコちゃんに叱られる!」など。著書:『あなたが死んだら私は悲しい:心理学者からのいのちのメッセージ』『誰でもいいから殺したかった:追い詰められた青少年の心理』『ふつうの家庭から生まれる犯罪者』等。監修:『よくわかる人間関係の心理学』等。
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