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嵩原安三郎

嵩原安三郎

認証済み

弁護士(フォーゲル綜合法律事務所代表)

報告

見解153人という数字に驚きました。実際には偽装フリーランス、偽装業務委託事例は極めて多く、私もこのような「偽装フリーランスの退職」案件をほぼ毎日扱っています。ですから、国が把握しているのはこの程度かと愕然としました。 偽装フリーランスは特に「運送業」で目立っています。「月に○○円以上稼げます!」「自由な働き方です!」などのうたい文句で人を集め、実際には極めて低い対価しか支払わず(1つの荷物を届けて100円~120円など)、逆に「手数料」「車両リース料」などの名目で金員支払いを求め(そのため、時間で換算すると最低賃金を大きく下回ります)、「シフト」を組んでノルマを課して労働者と同じ支配・管理をするなど明らかに「業務委託契約」を悪用していると言わざるを得ない事例が多く存在しています。 このような「悪用」は許すべきではありません。 国のもっと積極的な摘発を強く求めます。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 嶋崎量

    弁護士(日本労働弁護団常任幹事)

    補足記事にあるとおり、これはあくまで労働基準監督署が昨年度判断した人数であり氷山の一角だろう。実務の感覚…続きを読む

  • 小菅将樹

    元労働基準監督官/アヴァンテ社労士事務所 代表

    解説いわゆる偽装フリーランスの問題は、今後継続課題となることが予想されます。契約上で1人親方として働くこ…続きを読む

コメンテータープロフィール

嵩原安三郎

弁護士(フォーゲル綜合法律事務所代表)

沖縄県出身。京都大学法学部卒業。2000年大阪弁護士会登録。2007年、フォーゲル総合法律事務所を大阪市北区に設立。労働事件(使用者側、労働者側問わない)を中心に、企業法務、離婚事件、刑事事件など幅広く取り扱う。現在、多くのテレビ番組にコメンテーター、解説者として出演中。著書に「交渉上手ー質問する・誘導する・傾聴する」などがある。

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