提言私が教育機関の管理者から労働問題でご相談を受ける際、管理者から「時間管理が難しい」と言われることが多くあります。確かに、教員の労働時間の把握は非常に難しいのが現実です。例えば、教材の作成を含む授業の準備はほとんどの場合当然のように「持ち帰り残業」となっています。そのため「把握が難しい」というのも一理あります。 しかし、その際に私は「就業時間中に授業の準備ができないこと自体が問題です」と指摘しています。「授業の準備の時間を作る」ためには、部活動などの課外活動、行事の準備、保護者対応などのうちで外注できることは全て外注することも必要となります。実際、部活動についてはそれを専門に外注を受ける団体などが出てきています。 「先生が心身ともに健康」でなければ子どもを育てるという尊いお仕事は全うできません。先生を守ることは子供たちを守ること、先生を守るという尊いお仕事ができるのが教育機関の管理者です。
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コメンテータープロフィール
沖縄県出身。京都大学法学部卒業。2000年大阪弁護士会登録。2007年、フォーゲル総合法律事務所を大阪市北区に設立。労働事件(使用者側、労働者側問わない)を中心に、企業法務、離婚事件、刑事事件など幅広く取り扱う。現在、多くのテレビ番組にコメンテーター、解説者として出演中。著書に「交渉上手ー質問する・誘導する・傾聴する」などがある。
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