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高野龍昭

高野龍昭

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東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

報告

解説介護保険料は40歳以上の人が負担しますが、65歳以上の人の第1号保険料は3年ごとに見直されます。 この第1号保険料は市町村ごとに、給付費用の多寡などによって「基準額」が決定されます。そのうえで、個々の高齢者の保険料は、前年の所得に応じて傾斜がつけられ負担額が決まります。 介護保険などの社会保険制度は、基本的に給付費用と保険料は連動します。人口比でみたときに給付費用が多い市町村では保険料は高くなり、給付費用が少ない市町村は少額となります。 近年、都市部では高齢者人口が急増しており、給付額も膨らみ、保険料も引き上げざるを得ない状況です。一方、過疎地域では高齢者人口が減少し、給付額も漸減している地域もあり、保険料が引き下げられる場合もあります。 高齢者は収入が限られるケース(年金のみなど)がほとんどですから、致し方ないとはこととは言え、介護保険料の引き上げは生活に支障が生じるリスクもあります。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 井戸美枝

    ファイナンシャルプランナー/社会保険労務士/経済エッセイスト

    補足第1号被保険者の保険料は、3年毎の見直しを受けて、市町村ごとに条例で決められた基準額をもとに、本人や…続きを読む

コメンテータープロフィール

高野龍昭

東洋大学 福祉社会デザイン学部 教授/介護支援専門員

1964年・島根県生まれ。1986年から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーの実務を経験し、2005年から東洋大学で介護福祉士などの福祉専門職養成と高齢者福祉・介護保険制度・ケアマネジメントの研究を行う。社会福祉士・介護支援専門員。

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