タンス預金に「福沢諭吉」の1万円札は危険!? 7月から「新札」になる前に銀行に預けるべき? 旧札を預金すると「税務署」に怪しまれるの?
2024年7月から、現在の福沢諭吉がデザインされた1万円札から、渋沢栄一がデザインされた新1万円札に切り替わります。タンス預金をしている人のなかには、タンス預金が旧札だと税務署に怪しまれるのではないかと考える人もいるようです。 タンス預金が旧札だと本当に税務署から怪しまれるのでしょうか。本記事では、そもそもタンス預金が怪しまれる理由やタンス預金のデメリット、旧札が使える期限などを解説します。 ▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの?
タンス預金はなぜ怪しまれる?
タンス預金とは、タンスの中など自分の手元に現金を保管しておくことです。タンス預金は銀行預金などと異なり、税務署が把握しにくい資産のため、脱税の手段として用いられることがあります。 例えば、相続税を申告する際に、実際には銀行預金が1000万円、タンス預金が1000万円あるにもかかわらず、タンス預金の1000万円は存在しないことにして申告するといった手口が考えられます。 しかし、税務署は調査に入る前に国税総合管理システムなどを使って、対象者のおおよその収入や資産を調べます。申告された内容と矛盾があればそこを重点的に調査するため、前記のようなうその申告をするとバレてしまう可能性が高いでしょう。 逆にいえば、自分で貯めたお金をタンス預金して、税務署への申告をごまかさなければ、タンス預金自体に何も問題はありません。 ただし、新札への切り替えにともなって、タンス預金を新札に交換したり、銀行へ預けたりする際には注意が必要です。タンス預金が自分で貯めたものであることを説明できなければ、こっそり贈与されたものではないかなどと疑われる可能性もあります。もっとも、これは新札になる前に銀行に預けたとしても同じことです。
タンス預金のデメリット
タンス預金は、お金が必要になったときにすぐに使えるなどのメリットがあります。しかし、泥棒に盗まれる可能性や、火災などの災害で失われる可能性などデメリットも存在します。したがって、大金をタンス預金にすることはおすすめしません。