「事前運動」指摘された蓮舫氏、相手をぼやかし「負けたくない」と演説
東京都知事選(20日告示、7月7日投開票)への立候補を表明した立憲民主党の蓮舫参院議員が9日、東京・杉並の阿佐ヶ谷駅前で演説を行い、同党の辻元清美代表代行が駆けつけた。 蓮舫氏は2日、有楽町駅前で出馬表明後初めて行った街頭演説での発言が公職選挙法で禁じられている告示前の「事前運動」にあたるのではないかと指摘されている。 2日の有楽町駅前では駆けつけた枝野幸男前代表が「蓮舫さんを勝たせましょう」と発言。蓮舫氏本人も「この夏、七夕に予定されている東京都知事選に挑戦します。皆さんのご支援よろしくお願いします」と訴えていた。 指摘を受けた蓮舫氏は9日の演説では、「私は挑戦する思いを今一度強くしている。でも、相手はまだ声をあげていないけれどもなぜか自民党が支援すると決めています。裏金議員を生んだ自民党が支援する人には絶対に負けたくないと改めて思っています。皆さん助けていただきたいとお願い申し上げ、蓮舫からの訴えとさせていただきます。よろしくお願いします」と話した。「何に」挑戦するか、相手が「誰か」をぼやかした文脈で、「負けたくない」という思いだけを伝えた。 総務省によると選挙運動は、「特定の選挙について、特定の候補者の当選を目的として、投票を得または得させるために直接または間接に必要かつ有利な行為」とされており、選挙運動は告示日から選挙期日の前日までしかできない。
報知新聞社