「10秒前を忘れても、喜びは残る」認知症高齢者が自分らしく生きる手段としての“はたらく” #老いる社会
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見解記事の前半で報じられている福岡市の「オレンジ人材バンク」は、高齢者福祉分野で大変に注目されている事業です。認知症高齢者と仕事のマッチングを市が行うもので、高齢者の社会参加という意味で大きな効果が見込めます。他の自治体にはなかなかみられない取り組みです。各地への波及を期待したいと思います。 記事の後半で報じられている「BLT相模原」については、今回初めて知りました。少し調べてみたのですが、小規模なデイサービスの事業を運営しつつ、その利用者である認知症高齢者に対し、個々の希望に沿って、有償ボランティアとしての仕事と役割を賦与する事業を行っているようです。高齢者の残存機能と地域のニーズをマッチングする取り組みと言って良いでしょう。 こうした取り組みは、「認知症になったとしても暮らしが継続できる街づくり」と言えます。なにより、活き活きと働く高齢者の写真が印象的な記事です。
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1964年・島根県生まれ。1986年から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーの実務を経験し、2005年から東洋大学で介護福祉士などの福祉専門職養成と高齢者福祉・介護保険制度・ケアマネジメントの研究を行う。社会福祉士・介護支援専門員。
カナロコ by 神奈川新聞