川崎・宮前区の老人ホームで９２歳入居者女性を刺殺か 同じ施設居住の８１歳男逮捕
カナロコ by 神奈川新聞
補足記事で報じられている「住宅型有料老人ホーム」は、特別養護老人ホームや介護付き有料老人ホームと異なり、介護や生活支援を必要としない高齢者も要介護高齢者や医療依存度の高い高齢者も混在する形で入居しています。このホームに勤務する職員はわずかであり、介護や医療は外部（地域内）の介護事業者や医療機関を利用することになります。また、入居費用は低廉なケースから富裕層を対象とした設定のものまで事業者によってさまざまです。 つまり、施設と言うよりも高齢者向けの賃貸住宅と言って良い実情にあるのがこの住宅型有料老人ホームです。 したがって、報じられている事件は、ある種の近隣トラブルが重大なものに至ったと受けとめるべきものでしょう。介護職員や老人ホームの責任•管理体制を問うことは難しいはずです。 捜査の進捗と続報を待ちたいと思います。
コメンテータープロフィール
1964年・島根県生まれ。1986年から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーの実務を経験し、2005年から東洋大学で介護福祉士などの福祉専門職養成と高齢者福祉・介護保険制度・ケアマネジメントの研究を行う。社会福祉士・介護支援専門員。
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