見解尾辻秀久氏は、参院議長に就任する前までは「厚労族のドン(首領)」と呼ばれ、とりわけ医療•社会福祉の政策に暁通した政治家です。 右派を自認する一方、介護や社会福祉政策については常に社会的弱者に寄り添う姿勢をみせ、それを具現化する政策を次々と実現させてきました。事業者や福祉•医療の実践現場の声にもしっかりと耳を傾けるタイプの国会議員であり、その分、官僚には温かくも厳しい姿勢を貫いていた方です。 こののち、議員も退かれる意向のようですが、社会保障政策の発展にとっては大きな損失と言って良いでしょう。
コメンテータープロフィール
1964年・島根県生まれ。1986年から医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーの実務を経験し、2005年から東洋大学で介護福祉士などの福祉専門職養成と高齢者福祉・介護保険制度・ケアマネジメントの研究を行う。社会福祉士・介護支援専門員。
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