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高橋和夫

高橋和夫

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国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

報告

補足パレスチナ難民のキャンプに行くと、日本人の最初の感想は、多くの場合、「テントがない」である。1948年のイスラエルの成立時に故郷を追われたパレスチナ人は、もちろん最初はテントに生活していた。その総数は70万人ほどである。その後、人々はテントに代わる家屋を建設した。当たり前である。難民になってから75年もたっているのである。いつまでもテント生活をしているわけはない。難民キャンプのコンクリートは、難民の悲しみと苦しみが固まったかのように、荒々しく痛々しく見える。難民の中で故郷に帰った者は、一人としていないのである。故郷を離れたパレスチナ人の帰還をイスラエルが許さなかったからだ。そして国際社会も、それを容認してきたからだ。そして今回のイスラエルのガザ北部への攻撃によって、パレスチナ人は再び難民となって南部への移動を迫られている。そして多くが、テント生活にもどらなければならないような状況だ。

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コメンテータープロフィール

高橋和夫

国際政治学者/先端技術安全保障研究所会長

国際情勢をわかる言葉で、まず自分自身に語りたいと思っています。北九州で生まれ育ち、大阪とニューヨークで勉強し、クウェートでの滞在経験もあります。アメリカで中東を研究した日本人という三つの視点を大切にしています。映像メディアに深い不信感を抱きながらも、放送大学ではテレビで講義をするという矛盾した存在です。及ばないながらも努力を続け、その過程を読者の皆様と共有できればと希求しています。

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