補足全方位的な出産支援・奨励方針の発表ですが、今後打ち出される細目を見てみないとなんとも言えないところが。ただ、日本にも共通していますが、結婚した夫婦が子どもを産まないというよりも、晩婚化非婚化のほうが少子化に与える影響は大きいのですが、この点にフォーカスした対策はほとんどありません。国主導の出会い系サイトを複数構築すること、結納金や結婚式費用の削減などが盛り込まれていますが、これがどこまで効果があるかは疑問です。 若いうちに結婚、出産することが女性のキャリアにとってマイナスにならない、夫婦の経済的負担にならない、そうした状況をどう作り上げていくのか。中国だけではなく、世界的な課題です。
同じ記事に対する他のコメンテーターコメント
コメンテータープロフィール
ジャーナリスト、翻訳家。 1976年生まれ。二度の中国留学を経て、中国を専門とするジャーナリストに。中国の経済、企業、社会、そして在日中国人社会など幅広く取材し、『ニューズウィーク日本版』『週刊東洋経済』『Wedge』など各誌に寄稿している。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由』(祥伝社)、『現代中国経営者列伝』(星海社新書)。
高口康太の最近の記事
高口康太の最近のコメント
中国・35人死亡の車暴走事件 私たちを取り囲み、映像を消せと迫った謎の「市民」たち
TBS NEWS DIG Powered by JNN