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多田文明

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詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

解説サービスが始まってから「1年あまりの時点で、顧客の腕時計がすでに売りに出されていた」とのことです。記事にて被害者が語るように、やはりこのシェアサービス自体がうなくいかない状況から、資金繰りの目的の可能性は高いと思われます。 それにしても、22年には売却されていたとすれば、同社のHPには、22年3月末頃からMXテレビやラジオに元代表が出演し始めて、翌年9月には「『THE TIME』(TBSテレビ)に弊社サービス『トケマッチ』のCMが放送開始」とありますから、すでに売却がなされている状況のなかで、宣伝活動を通じて、継続的に時計を集めていたことが考えられます。 売却を目的としての時計集めの宣伝にテレビや雑誌などのメディアが利用されたとすれば、非常に由々しきことであり、悪質な行為といえます。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 星周一郎

    東京都立大学法学部教授

    見解この報道内容が事実であれば、事業開始からそれほど経過していない段階で、「ビジネスの枠組み」が破綻して…続きを読む

コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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