解説「ボランティア目的」で来ていたとの供述は鵜呑みにできないところもありますが、いずれにしても、こうした火事場泥棒的な犯罪や悪質商法は、地震から時間が経てば経つほど、多く起きる恐れがあります。 過去には、大災害の後に、家のなかがめちゃくちゃになっていることに乗じて、何が盗まれたのかわからない状況に付け込んだ、空き巣などの窃盗や、現金を盗む事件も起きています。 今回のような個人ではなく、複数人で犯行をすることもあり、どんな小さなことでも、しっかりと目を光らせて、声をかけていくことが大事になります。 今回も「住宅から出てきた男を不審に思った近所の住民が身柄を確保した」ということで、今後の防犯にむけて、とても大事なことを教えてくれています。 犯罪の芽をつむような、官民一体となった見守りへの取り組みが、今後起こるだろう悪質商法の被害を減らすことにもつながります。
コメンテータープロフィール
2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)
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