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多田文明

多田文明

認証済み

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

今村容疑者は19年末頃、収容所に入ったとのことで、23年に強制送還されるまで、2年以上の時がかかっています。 組織的犯罪グループは、いかにして日本の警察に捕まらずにお金を集めるかを考えます。そこで、国境を越えての犯行を考える訳ですが、収容所ではスマホを持つことができることや、収容所に入れられても「国内で刑事裁判が続く場合は国外退去させられないルール」を知っていたのでしょう。首謀者とみられる4人は虚偽事件にてフィリピン国内に留まろうとする等、金の力と様々な知恵を駆使します。しかも「渡辺被告が収容所からの脱走を計画していた」とのことで、リーダーと思しき人物こそ、一刻も早く強制送還させなければならないことを感じます。 フィリピンでも「中長期的な視点で改善を試みている」とのことで、国境をまたいだ形での犯罪が増える中、両国がより深く連携しての組織的犯罪による被害撲滅の動きが加速することを願います。

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コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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