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多田文明

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詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

闇バイトなどで募集された「受け子」もそうですが、組織的犯罪グループは、個人情報を握り、危害を加えるといった脅しや恐怖で、相手を行動を支配していきます。 国内の「受け子」であれば、自ら警察に出頭もできるかもしれませんが、海外となると土地勘もなく、言葉も通じず、ホテル内での監視の目も厳しく、ほとんど脱する機会はないと思われます。 そうしたなかで、大使館にSOSを出した行動は、発覚すれば命の危険もある決死な行動だったともいえます。 今回、詐欺に加担したメンバーらがSNSの闇バイトなのか、一般の求人サイトの募集で集められたかはわかりませんが、今後も仕事で海外に行ったら、詐欺をさせられることは充分に起こり得ますので、今回の募集経緯についてもしっかりと明らかにされることが必要です。 私たちも危険な求人がネット上にあることを知り、相手の言葉を鵜呑みにせず、仕事前の周りへの相談・確認は必須です。

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同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 京師美佳

    防犯アドバイザー/犯罪予知アナリスト

    翻訳や通訳の仕事があると言われて入国し、そのまま軟禁状態になった方もいました。今回の摘発もそうですが…続きを読む

コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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