警察庁の発表では、昨年度の特殊詐欺にかかわったとして逮捕されるなどした20歳未満の少年は、前年度に比べて10・2%増えており、4年ぶりの増加です。しかも、高校生と中学生が合わせて3割超に上っていることは深刻な状況です。 その多くは捕まることが前提で雇われる「受け子」ということで、いかに、SNS上にのる闇バイト募集への注意喚起や警告をいかに事前にしておくかが大事かがわかります。 記事にも「東京にいる知人の引っ越しを手伝ってほしいと頼まれた」「交通費も宿泊代も出してくれる」と誘われていますが、何かまっとうな仕事ように話を持ち掛けてくるのは常套手段です。今回は地元の先輩からの誘いということですが、友人関係や上下関係を利用しながら、誘い入れることも多いので、その辺りの啓発も必要です。
同じ記事に対する他のコメンテーターコメント
コメンテータープロフィール
2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)