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多田文明

多田文明

認証済み

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

報告

現状の救済法案では、本当の意味で被害者を救えるものにはなっていません。あくまでも骨組であり、今回のような2世や信者が多額の献金をして被害を受けた家族等の声を聞き、実情にあった法案に高めていく必要があります。 教団はこれまで法の隙間を縫うように多額のお金を集めました。それを再び許してはなりません。 2018年に消費者契約法が改正され「霊感」の不安を用いた契約の取消しができるようになりましたが、実際の所、運用された事例がほぼないという状況と聞いています。これと同じようにしてはいけないと考えています。 特に今回の法案では、信者らがすでに「正常な判断ができない状況に陥っている」という前提が抜け落ちていると思います。それゆえ不安や不利益回避等は一切表に出さず自主的に喜んで寄付を捧げるように教団により誘導されます。 期限は迫っていますが、より実効性のある法案に向けて真剣な議論が求められます。

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コメンテータープロフィール

多田文明

詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト

2001年~02年まで、誘われたらついていく雑誌連載を担当。潜入は100ヶ所以上。20年の取材経験から、あらゆる詐欺・悪質商法の実態に精通。「ついていったらこうなった」(彩図社)は番組化し、特番で第8弾まで放送。多数のテレビ番組に出演している。 旧統一教会の元信者だった経験をもとに、教団の問題だけでなく世の中で行われる騙しの手口をいち早く見抜き、被害防止のための講演、講座も行う。2017年~2018年に消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員を務める。近著に『信じる者は、ダマされる。~元統一教会信者だから書けた「マインドコントロール」の手口』(清談社Publico)

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